2016年1月16日土曜日

イット・フォローズ


知的かつ洒落っ気の利いたホラー映画でした。
視聴直後と映画サイトでのレビューを読みこの作品についての情報を得た今とでは、大きく感想が違います。
まず、視聴直後の私はというと正直なところハズレくじを引いた気持ちになっていました。
私が前知識として得ていた情報は、"それ"と呼ばれるものが性交渉で感染するということ、そしてそのアイデアが斬新だと業界やホラーファンの間で評判だったということです。
性交渉で感染するという設定に関しては少し前にスリーデイズボディがやっているので(それも視覚的にはもっとエグいやつを)それが斬新だと騒がれていること自体私的にはハテナであり、更に言うと題材の割にエッチなシーンも表現がとてもぬるかったのです。(笑)主人公のかわいこちゃん、最後まで脱がないし。なんでやねん!!( ゚д゚)(笑)
この辺りも何だか期待外れだったし、釈然としないラストも相俟って、うーんこれはただのオシャレなホラー止まりかなあ。。。なんて思いながら劇場を後にしたのですが、
そもそも設定の斬新さというのは、劇中では明らかにされない"それ"とは一体何なのかを考えることにあるようなのでした。思っていた以上に哲学的なホラー。。
更にこの映画、制作費はたったの200万ドルだそう!それでいて映像はスタイリッシュでチープさは感じさせないし、劇中に登場する"それ"はただゆっくり歩いて近づいてくるだけ、それだけなのに充分怖いのです。この辺りはまさにアイデアの勝利ですね。
あとは80年代風の音楽がダリオアルジェント作品のオマージュを感じさせたり、その他にも古典的ホラーの影響を受けている部分をチラホラ感じたりと…こんな感じで視聴後と今とでは感想がかなり違うので、もう一度見直してみようかな〜なんて思っています。ホラーファン以外にもオススメできる映画でした!

0 件のコメント:

コメントを投稿